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【2025/12/25 11:57 】 |
究極のスクラッチ小型HOナロー弁装置

現在まではコッペル弁の開発にかかり切りで,今後も別のタイプのコッペル弁を開発予定です.一番困難な滑弁中折れタイプの目処が十分に立ちましたので,継続して新しいタイプのコッペル弁も開発できると思っています.

ナローでも国鉄でみられたワルシャート式弁は欠かせて通れません.既に動画で上げてますように既成のシャシを使ったワルシャートはTYM氏とああでもないこうでもないと開発に成功し,後は量産体制にはいるだけです (動画はここをクリック) が,今日は工芸品とももよべるようなワルシャートをお目にかけます.

これが作られたのはおよそ20年以上前.第1回軽便祭のこの作者H氏は出品されています.今では貴重なエバーグリーンシリーズのコッペル,雨宮が普通に手に入った時代のものです.この機関車は東京の有名な模型店を訪問したときに見たのですが,我が目を疑いました.まだまだ旧乗行社でも弁装置がダミーであった時代の作品です.ボディは自由形で,コッペルと雨宮キットからさらにそれを改造して作ったものと思われます.煙突をストレートにすると菊池の機関車に一寸似てくるのでしょうか.作者が書いてあったのでその名前から電話番号が分からないか取りあえず,番号案内で電話番号を聞いて取りあえず合って頂くことにしました.弁装置作成のため,図面を起こしたとのことです.ロッド,リンク類は全て基本1mm洋白板からの削り出しです.コンビレバー,リンクも真に上手く処理されています.無論,プレーン車輪は手で抜いて,狂いがありません.今でもその美しさは一切失われません.マイナスのM1.4ネジも製作時代を物語っています。まさにクラフツマンシップの最高峰だと思います.アラン式も作ったとのことで、今になって見せて頂いておけば良かったと思っています。

H氏にお会いして同じようなものを今後の研究用に作って頂くことは可能ですかと思い切って切り出してみたところ,ああ,差し上げます.その代わり大事にして下さいとのことで,今,手許にしっかりと保存しています.でもこれ阪神大震災でケースから一度落ちています.流石にその日は鉄道の復旧がはやく、職場に出勤できたのですが,茫然自失で休暇にしました。職場には家屋が、全半壊した人もおり、とても云えませんでしたが、ショーケースの前でずっと立ちすくんでいたと今でも子供に言われます。フラットプライヤ,黒染め液,カーボンの粉,若干のラッカーで何とか復旧に2日かかりました.下回りが傷つかなかったのは幸いでした。本当に実物さながらの重厚な走りで,今でも定期的に走らせています.

H氏には暫くは定期的に挨拶状をお出ししていましたが,何時の頃からか住所に居ないと戻ってくるようになり,現在連絡が取れません.H氏との別れ際に「これ以上,こると神への冒涜でしょう」とふと言われました.普通なら,この人,阿呆?と思ってしまうのですが,深く頷いたのであります.工場長にこれを見せて興奮しない訳はありません.ワルシャートプロジェクトは動き始めました.まあいつになるのやら分かりません。これにはまけるでしょうが,ボロ負けではない重厚なワルシャート機構を持った小型機関車を開発したいものです.画像クリックで大きな写真がポップアップします。

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【2011/04/17 03:06 】 | 模型 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
ドイツHOeモデルのコッペル弁
弁フェチの私としては、今まで様々な弁装置を具備したモデルを探し求めてきました。HOナローでは、弁装置に拘りを見せているのは海外ではドイツと思います。印象に残るものとしては、Weinertというところの、外側スティブンスンほぼフルワーキングのCタンクでこれはキットを組みましたが、キャラメルモーター駆動で、色々長さの違うカシメピンが入っており、まさに地獄でした。唯、いざ出来てみるとうわ全部動くわ、と感動したものです。

後一つはメーカー不肖のフロイデンシュタインというワークスのやや可愛さに欠けるBタンクです。何故か知りませんが、お前買わないかとの手紙がドイツから来て、値が随分はりましたが、貯金をはたいて買ってしまいました。上周りのベロベロのエッチング板とは裏腹に、やたら下回りがこってあり、Faulhaberモーターに加えて、おおきなフライホイール(キャブが不格好なほど大きいので入れることが出来たのでしょう。)これはアラン式が若干簡略化していたものの、ほぼ再現しているのではないかと思われます。フライホイール効果で、スイッチを切っても暫くゆっくり惰行して止まるのが何とも言えません。しかし実物はこんな動きをしたのか一寸分かりかねるところもあります。

さて、注目するコッペル弁ですが、これはWebの方に少し触れています。私の知る範囲では1つのみ、市販されていたと思います。Herr Burmester がオーナーのMFBというところから出ていました。ここのDeutzの内燃機関車OMZは日本にも数台輸入されていますので、御存知の方も居るかも知れません。さてそのMFBはコッペル弁付きのコッペルのトラム機関車も数は少なかったと思いますが出していたのです。先ず値段を聞いてびっくり。じゃあキットにしてくれると送って貰ったのはいいのですが、屋根を同じ曲率で曲げて重ねて接着しろとか書いてあるので、屋根曲げ大嫌いの私としては、少々萎えてしまい、やっぱり完成譲って頂けますがと書簡を認めた訳であります。銀行に走ったことは論を待ちません。

これも何故かフライホイールが入っていました。好きですね。ドイツのメーカーは。さて早速動かして見ると何やらリンクが動いているので当時、嬉しくて仕方なかったことを覚えています。今日、久しぶりに動かしてみましたが、滑り弁が固定されており、全てエッチング板で処理されています。米つきバッタ等後細かいところも省略されていました。でも動かしていて楽しい。そんなモデルを弊工房も目指したいと思います。

このBurmesterさんですが、スケールスピードを売りとした内燃機関車やパワーユニットを発売していました。上記のコッペルはHO9ですが、HOn2、HO-6.5を中止として製作販売していました。何故かHOn2(7mm)の線路を貰ったりしていましたが、内装付き、弁装置付きのヘンシェルのHOn2/NO-6.5のMONTAという愛称のBタンクを出す旨アナウンスされました。完成10数万でしたので、うわぁ金貯めないとあかんと思っていたところ、急にMFBそのものが無くなったとドイツの友人から知らせが届きました。

ドイツのフォーラムでもMFBはどうなったという質問が寄せられており、私も心当たりの人に当たったのですが、生産を全部止めたらしいということだけでした。風の便りにレイアウト関係のサプライヤーに変わったということを聞いたこともありますが、真偽のほどは分かりません。MONTAも実際、発売されなかっただろうということです。返す返すも惜しいです。反面、貯金を下ろさなくて済んだという安堵感もありますが、走っているのを是非見たかったですね。2005~2006年にMFBは全ての製品の生産を中止したようです。一時は北欧のナローをOEM生産したり盛業でしたが、まさに生々流転の感がします。

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【2011/04/13 04:43 】 | 模型 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
工場長の拘り
今日はポーターが工場長から送られてきました。実はこれは私も作って生地完成状態にあったのですが、若干、配線等の処理が塗装を考えた場合、煩雑なので、改善頂きたいということで送り返していたものです。工場長と言えば、アメリカ型の大ファンであり、コレクターでもあります。昔の日本からのアメリカ向けの高級ブラス機関車は生地完成が多かったのです。当時ビッグボーイ等のArticulated locoを見ては、こんな高価な物、どんな人が買うのだろうと指をくわえて見ていたのですが、昔の記憶をたどっても、未塗装完成が多かったように思います。機能美を追求すれば、塗装も要らないのかとか思ったりしていました。

時にサンドブラスト等で表面の艶を消している物もありましたが、それにしても不思議なのは、半田の後が殆どない美しい表面であったということです。私も半田のはみ出しは嫌いで、接着面積の稼げる物は努めて接着剤に頼るようにして、出来るだけ素材の美しさを出したいと思って工作していますが、何時も破綻してしまいます。愛着のあるものは、1500番のペーパーまで順次細かくしていって最後はコンパウンドで鏡面しあげにしますが、一般の一寸作ってみたい程度のキットはそこそこ適当にしています。

今日送られてきたポーター8トンを見て、還って塗らない方がいいのかもとふっと思ったりしました。キャブが洋白なので、流石に塗らない訳には行きませんが、何か工場長の目指す物が少し分かったような気がしました。かの国アメリカでは昔作ったグラントライン(モーターの方がキットより高価!それにしても殆どプラというのは凄い)、最近では廉価版のバックマンのOナローものが有名ですが、グラントラインの精密ものをHOナローにほぼ忠実に落としているので、未塗装で還ってディテールが浮き出して良い感じがします。

この大きさではギヤ駆動が常識的になって来ますが、これも工場長の拘り。ギヤが見えるのが嫌で困難なロッド駆動にしたということです。私が組んだのは、モーターの回転を動輪に伝えるギヤが2枚しか入っていませんでしたので、本当にスムーズに無音で走っていました。今回のはキャブも固定してあるので、若干の音がします。「一寸音しまっせ」と電話で話したのですが、「バカモノ、お前が組んだ物は1点削りだしのシャシだ」と叱られてしまいました。ロストワックスキャストは収縮し、エッチングはどうしてもオーバーエッチングになってしまいます。今回はそれらを事前に評価して、材料を作った訳ですが、やはり一点削りだしの精度には適いません。とは言え、ギヤ駆動に比べ音も静かに良好に走ってくれます。一点削りだし物として、F&S工房ではFSKUがそれに該当しますが、極めて精度の高い模型になると思います。

なお、半径7mm程度の急カーブも楽々通過です。くるくる小さなエンドレスを回るのを30分程見てしまいました。昔飛びついて買った旧乗工社の当時好んでしていたコテコテ塗装のポーターと並べて撮影しました。模型として、それぞれの良さがあると思います。画像クリックで大きな写真がポップアップします。

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【2011/04/12 05:02 】 | 模型 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
庵原コッペル走行良好!
あ~長かったです。構想から5年・・・フィニッシャーMr.Machから完成を早く検証したいだろうからと送ってきました。自分である程度試作を行っておきながら、いざ塗装済みを見るとその小ささに吃驚でした。キャブはインテリア満載です。さてさて、動くのだろうかと早速試運転にかかりました。

実は弁装置が動くことを確認して(それも半分w)後は彼に任せてしまったので、実際、6φモーターでの運転は可成りきついだろうなと思っていました。特性上は可成りの低速回転、トルクの大きさは分かっていたのですが、あの小さなモーターで、ここまでの低速性能があるとは努々思いませんでした。又、彼の腕の確かさも実感しました。リンク類も動きが十分に確認出来ます。滑り弁ロッドは何度も目をこらしてみましたが、何せ行程が設計で0.2mm何か動いているのやら動いていないのやら、老眼ではなかなか分からず、まあ何か少し動いているような気がするという感じでしょうか。リターンクランクの偏心を大きくしてやれば、確認も可能と思いますが、変にひっかかっては困るので、触るのは止めました。

まあ実機もシリンダの異常な小ささから分からなかったようにも思います。類似の機構のハックワース式弁装置はyoutubeでもUploadされてよく分かりますが、結構、長い行程で滑り弁が動きます。まあ唯、馬力の方も現存しているTatoo級の機関車は大きいですが。

大好きな旧乗工社の頸城2号機と比較写真をスナップで撮影しました。肝心な時に光源故障で仕方ないので、ストロボで撮りました。片方は50HPだったと思いますが、大きさは歴然と違います。しまった、と思ったのは、10HPを前に出して撮影してしまったことです。何かこの写真では余り小さい印象はありません。2つの目で立体視するのとは全然、印象が異なるのを実感しました。これをしっかり表現出来る人が写真の上手い人というでしょうね。まあそれにしても小ささ、Gradeがお分かり頂けると思います。30HPとの比べてみましたが、矢張り、小ささに驚きました。

後の頸城・・・何時かアラン式フルワーキング、フルキャブで作ってみたい機関車です。旧乗工社への挑戦はこれからです。

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【2011/04/10 04:01 】 | 模型 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
コッペルとHohenzollern大詰め
ここ暫く持病の腎臓結石で鬱陶しい日が続きましたが、昨日急に体外に出ました。心の準備がなかったので、いつもにも増して痛かったです(泣 そうしている間にも作業は着々と進みまして、コッペル、ホーヘンツォーレルンの超小型機関車がほぼ完成致しましたので、報告させて頂きます。これから幾つか組み立て時に見つかった問題を解決して、いよいよ量産(といっても数個~10数個ですが)に入ることになります。

コッペルの動画は動画処理用のPCが未だ届きませんので、暫く時間を頂くとして、取りあえずスライドショーを作ってみました。写真、或いは動画では伝わりませんが、実際は驚くほど小さな機関車で、それがフルワーキングですので、きっと御気に召して頂けると思います。写真はエクセレント制作者のMr. Mach氏によるものですが、明らかなように、煙室ハンドルとカプラーは未装着です。なお、完成品のみ煙室扉は可動にすべく、今、工場長が鋭意、成形中です。 スライドショー (クリックでyoutubeにジャンプします)

これは何れWebに埋め込みますが、まずは速報でお目にかけます。

ホーヘンツォーレルンの超小型機関車は、今日、試作が工場長から送られてきました。担当したE板も問題なかったようで安心しましたが、まあ、これも可愛いこと。実物と同じように1軸駆動ですが、私が今まで作って来た簡易シャシとはひと味もふた味も違います。前従輪が30度スイングするこりにこった設計なのですが、小さなエンドレスの急カーブをしっかり走るんです!動画は近日中にUpしますが、オマケ機関車というには、全く手抜きのないミニチュア機関車です。工場長は勾配を上らないとしょんぼりですが、実際の機関車も到底上ったを思えず、1軸駆動では先ず無理です、砂でも巻きますかと言ったところです。マクロ撮影ですので、小ささは伝わりませんが、コマネズミのような可愛い機関車です。


DVC00005.JPGDVC00008.JPG画像クリックでポップアップします。

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【2011/04/06 19:47 】 | 模型 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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