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【2025/12/25 10:30 】 |
これぞフルワーキング HOナロースティブンスン弁装置
今,長年に及んだ単身赴任の荷物の整理に追われ,いつ果てるともない作業に追われています.機関車のショーケースは耐震をしてあり,ケースは壁に固定,機関車は台を固定したアクリルケースと棚前の「堰」で落下防止をしてあるのですが,流石に3.11の震災を見るに付け,こんなことをしても意味があるのかと思い,特に思い入れの強い機関車,ホワイトメタルの機関車,ナローとしては大きな機関車を全て箱に閉まって出来るだけ低いところに置いています.この歳までコレクションしてきたので,数が大変で1日かかっても10%くらいしか出来ません.さて,そんな中で懐かしい機関車を動かしてみました.これもドイツ機関車で多分Henschelなのかな?前はHOYAの愛称で,後がFrank Sの愛称で親しまれた機関車です.

前の特に変哲もない機関車ですが,何故こんなものを持っているのか?外側スティブンスン・アドミッション(弁装置)がHOナローでほぼフルワーキングの機関車なのです!モーターはキャラメルモータです.どうせ,暫くリストアしないと動かないだろうと思ったのですが,今朝,何年かぶりに動かしてみました.7Vくらいで反応し,一寸電圧を上げたら暫くはぎこちなく動いていましたが,慣れるに従ってスムーズに動き出しました.この手に起こりそうな車体の振りも殆どありません。す・・・凄い。

キャラメルモーターと言ってバカにしては成りません.ボディはこれでもホワイトメタル中心でロストパーツ多数の精密キットです.イギリスのは安価なのはいいのdせすが(最近ではそうでもないらしいですね・・・)表面処理をしないと悲惨ですが,確かこれは特別な表面処理はした覚えがありません.驚くべき鋳造技術なのです.従ってお値段の方も推して知るべしです。

従って模型の重いこと.集電バッチリでモーター音もブラスなら共鳴して五月蠅いのですが,これはその共鳴もなく,ディスクの味噌すりを見事に再現しています.やたら重いので,要求トルクが多きく、スローもそこそこです.勿論,滑り弁もしっかり動いているのが確認できます.いや,これだから鉄道はやめられないです.キャブインテリアも簡単なもので再現してあり,まさに工房が目指す物.早くこんな機関車を出せるようになりたい物です.いずれ動画と撮ろうかなぁ.工場長から,そんなもん設計俺に任さんかえと言われる前に取りあえず,写真だけでもUpです.伊予鉄クラウスがこれくらい動かせたらと,肝心のコッペルも未だアナウンスしていないのに思いをはせています。

HOYAは派手な塗装が施されていたようですが,黒一色にしました.多分,ドイツの友人に送金して代わりに買って貰ったと思うのですが,キットが欲しいというと,訝しそうにされました.余りキットを買っているの聞いたことがないとか、作るの無理だよとかフンダララ。でも完成品があるということは、作っている人が居るんだろうと、反対を押しきってキットを買いました。(実は完成を買うお金がありませんでした)

さていざ届いて見ると、長さの違うカシメピン(殆ど余分なし)が異なる袋に一杯入れられていて、頭がクラクラとなりました。インストの解読だけで時間を食いました。ロッド、リンク類は洋白の0.3mmより少し厚手のエッチング(後のFrankSはブラスに洋白メッキという強者)で、流石に若い頃は何でも作ってやるというファイトがあったのですが、一寸萎えて仕舞うほどの物でした。上周りパイピングも一杯。ロストには一々、0.3mm、0.4mmの穴をあけなあかんし、やっぱり完成にかえて貰おうかとも思ったのですが、それも癪なので、結局自分でシコシコ作りました。確か弁装置だけで70%くらいの労力を費やしたと思います。

ワッシャとかも入れるのですが、ピンセットで挟めない・・・私は結構油手で模型を触るときは綿手袋とかをつけて触るのですが、この時はそれが幸いしました。指を押しつけて指に付いてくる極小ワッシャをせっせと入れたのであります。確か弁装置が動いた時は,無茶苦茶に嬉しかったのを覚えています.あの時は社宅住まいで皆さんびっくりしたでしょうねww

しかし!ドンガラがでかい。工房で次の課題にします。これ出来ちゃえば、夢のアラン式も出来ますしね。まずが極小ワルシャートとバカリーからです、(キリッ 

こ、こんな大きなナロー機関車なら今でも出来るニダ と取りあえず負け惜しみを言っておきます。

いつも拙い写真で済みません.部屋がもう無茶苦茶で撮影スペースは保持できず,ストロボ中心.ストロボのないものは手ぶれしています.サムネイルクリックで大きな画像がポップアップします。

67ca3914.jpegRIMG0002.jpgRIMG0007.JPG

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【2011/05/08 12:08 】 | 模型 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
小型蒸気の弁装置-お勉強コーナーw
庵原コッペル10HP、ポーター、ホーヘンと目途も立ったので、ようやくFSKS-5のCタンクの弁装置の製作に取り掛かる事が出来ます。しかしドイツのHOナローキット、Oナローキットで鍛えられた弁フェチの私の要望と工場長の機械工学者としての拘りが合致し、FSKS/FSKUレンジでは滑り弁可動・フルワーキングは必須条件としました。

何せ若い頃、コッペル弁(Max Orenstein式)の動きを本場のイギリスに投稿し,それが間違っていたという厚顔無恥の私です.でも誰もそれを指摘しなかったのは英国人でも分かっている人は少ないのでしょうか?FSKでもそれを一部取り入れて設計中で近日中にエッチングに出し、リリースの予定です。組んでみてスタックなど起こそうものなら怒声が飛んでくること間違い無し、予め念には念を入れてここは確認しておくに限るということで工場長得意のシミュレーションした結果が添付図面です。特に滑り弁のトラベル量を予測しておくのが筋でしょう。

実際弁装置の設計にあたり、特にHOナローのそれも極小クラスの蒸気の弁装置となると実物とは異なり、様々な矛盾と制約と戦う事になります。たださえガニマタ感漂うプロポーションに加えて弁装置のリンク類を足していくとそれが増幅していくわけです。加えてリンク類の剛性・強度もある程度確保しておかないと耐久性も確保できません。又、ロッド・リンク類の製作法も考えておかないと、組立上で問題が多発することになります。特にリンク類をエッチングで製作する場合、オーバーエッチング分をどの様に評価しておくかは重要で、特にφ0.3、φ0.4の極小のカシメピンを使用するリンク穴の寸法決定は常に頭の痛い所であります。仮にオーバーエッチングを見越して穴を小さめにしておきます。それがエッチング処理後、想定通りであれば良いのですが、もし想定より小さくできてしまうと悲惨で、ピンバイスに咥えたドリルでさらうにしてもその穴の位置で板が折れてしまうことが多々発生することになります。実際エッチングで残された板の内部も腐食されていることが多くエッチング前の状態に比べて強度は落ちていることがあるからです。

私の世代は幸いにも木曽(大滝)森林鉄道に試乗させてもらうことは出来ても、軽便の蒸気を日本で見る機会には恵まれませんでした。興味を持って英国に行って実際に見てきてなる程と思った訳です。日本で今比較的蒸気の分かる本は故臼井さん、金田さんの本ですが、それを以てしても動きが理解出来ないものがありました。今回、世界で多分初めて、激ムズの弁装置の設計に取りかかっているところです。

今まで殆どの日本製のHOナロー機関車では簡易化、省略が行われてきました。しかし、これを1/87の世界で実際に動かそうとするのですから、開発にも時間がかかります。どんどん色々な機関車を出したい・・・と思う反面、やはりクチュクチュと小さな弁装置が実物通り動いて欲しいと思うのです。

さて、ごたくはこの位にして以下製作予定の弁装置設計図の一部を抜粋して載せておきます。順番に次のFSKS-5のコッペルCタンク用コッペル弁、FSKシリーズで予定しているBタンク用ワルシャート弁、バグナルのバガリー式弁装置です。特にバカリーは金田さんの本の写真をどう眺めても動きが分からず、去る外国の情報で動きが分かったのであります。これが動けば、真に素晴らしいと思います。

尚、模型故ワルシャート・バガリー弁装置のラジアスロッドは逆転器をニュートラル位置にしてありますが、滑り弁が常にその運動をリニアライズされるように僅かに可動します。画像クリックで大きな画像がポップアップしますので,本邦初公開のバガリーの謎を解いてみて下さい.

valve1.jpgvalve3.jpgvalve5.jpg

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【2011/05/03 09:48 】 | 模型 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
番外編 ボールドウイン ロギングマレー


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いよいよコッペル、ポーター、オマケ機関車のHohenzollernも完成が本webにUpload出来るまでに煮詰まってきました。連休明けまでに頑張らないと。

超小型機関車に目ばかり向いていますが、元来、工場長はアメリカの大型、連接(articulated)機関車のファンです。でもよくこんなの買えたな・・・とぼそぼそつぶやく私。

営業部長に贈呈する乗工社のシェイを物置の段ボール箱から引っ張り出した時、丁度良い機会、近頃作るのは年相応にあらずそれに反比例してチマチマした軽便蒸気群ばかり、たまにはスタンダードゲージもよかろう久し振りに走らせて見ようと、ついでに取り出したのが昔々集めたマレー群、古き良き時代世界中を席巻した?輸出用日本製ブラス蒸気機関車の一群であります。

現在手元に残してあるモデルは、実機は全て米国で森林鉄道用に作られたものを模型化したものであります。森林鉄道用蒸気機関車といえば、ギヤードロコを直ぐ思い浮かべますが、ここに紹介するのはその一部ですが、機種は全てボールドウイン製複式のロギングマレー、写真の3重連, 左からLittle River 2-4-4-2(城南―GEM MODEL向け 製造年1982 2-4-4-2という軸配置、旧式スライド弁の小型マレーと云う所がお気に入り)、SIERAの#38 2-6-6-2(ユナイテッドーPACIFIC FAST MAIL向け 製造年1960年代後半、これ少しノイジーですがGood Runnerです。)、Weyerhaeuser #201 2-8-8-2 (東宝―NORTH WEST SHORT LINE 向け 製造年1969年 これは森林鉄道用にもかかわらず2-8-8-2の軸配置の巨大さとテンダーのドックハウスがお気に入りです。

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ドックハウスといえばRayonier #38 2-6-6-2もあり、カンタイプスパークアレスタ装備でこれも大好き!)と、全て軸配置が異なるモデルを並べてみました。当時静岡在住の私にとって簡単に入手する事叶わず、大半は後年になって仕事で米国出張の折現地模型店を探し求めて買い求めたものか逆輸入したものですが、特定モデルの入手には困難を伴いました。しかし改めて眺めて見ると時代を感じます。城南のLittle Riverはさすがにカンモーター搭載ですが、他の2両はピットマン製棒モーター搭載、最近のモデルにはお約束のキャブインテリアなどはありません。

又当時ブレーキシューの取り付けられたモデルは希少であったことも覚えています。機関車のディテールはそれなりに作り込まれているのに、何故ブレーキシューが付いていないのかといつも不満で、それが今になって極小軽便蒸気を作る際、キャブインテリア搭載、ブレーキシュー装備という、いわばそれがトラウマ?となって表れているようです。又これらのモデルはワルシャート式弁装置ですが、滑り弁装備で実際に動くのはLittle Riverのみそれ以外は全て省略されています。(但し城南以前に作られた1960年代のアカネ製2-4-4-2の滑り弁はそれらしきものがコンビネーションレバー上に取り付けられてはいるものの弁室に挿入されておらずブラブラで有って無きに等しい)これも時代でしょうか。

現在、次のプロジェクトに向けて様々な弁装置を装備した蒸気機関車の設計を少しずつ始めているのですが、困った事に営業部長は弁フェチで、滑り弁はすべからくどんな蒸気でも稼働させるべしとのご託宣です。滑り弁を動かすということはフルワーキングさせることと同義で、モノによっては模型と云えど、逆転リンクまで可動させる必要が出てきます。コッペル弁から始まって(これは既にクリア)、ワルシャート式、アラン式、バガリー式と次々に難題が襲い掛かってきます。昨日もバガリー式の加減リンクの偏芯モーションの処理を考えていて頭が痛くなり、少し息抜きにと大型機?に手を出して見たわけです。

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【2011/05/01 02:53 】 | 模型 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
エガー2号機モドキ-愛すべきHAPO
庵原コッペル,ポーター,ホーヘンツォレルンとも産みの苦しさで後一歩のところまで来ています.余り焦っても仕方がないので,少しドイツの面白機関車模型のことでも書きつづってみたいと思います.

今や幻のエガーバーンもオークションや,NG様で簡単に入手出来る時代になりましたが,私がエガーの特に2号機を探し求めていた30年~40年前は,今のようにネットも無かったことから,アメリカの鉄道模型雑誌を買い求めて広告で必死に探したものでした.

ヨーロッパもRailway modeller等をどこからか探してきて,手当たり次第に照会の手紙を出したものです.あるぞ,と書かれて必死に送金したら,ミニトリックスのT3が届く等半ば諦めていましたが,2号機は結局日本のコレクターの方から買いました.とてつもなく高価でした.その後,少ししてお前の探しているのはこれか?と同じものを貰ったのですから皮肉なものです.

今もロストに替えてエガーバーンが10万程度で再発されているような話を聞いたことがありますが,流石に今は無理をして買う気にもなりません.

ここで非常に面白いメーカーHAPOという会社があります.とにかく訳の分からないメーカーです.結構立派なカタログを昔は出していて,エガーの1号機Gmender他色々出していたのですが,ドイツの友人に聞いてみると一向に埒があきませんでした.その友人は献身的に色々と当たってくて幾つかは入手することが出来ました.どうも最初はエガーテイストを出したかったのか,2号機を大いに意識したと思われるHOeの模型をほんの一時出しました.キャブはエッチング板、その他はドイツお得意のダイキャストのように思われます。モーターは今や日本では居場所をなくしたキャラメルモータのようです。

これもそのドイツの友人が知らせてくれたからです.懇意にさせて頂いていた,鉄道ファン名誉編集長の宮田さんも是非欲しいと2つオーダーしたのが写真の機関車です.何と無く似ています.プロトタイプは無論,あったのか無かったのか分かりません.Dampflok(蒸気機関車)とだけありました.暫くすると例のトラムを出し始めました.何とこれが,ライト点灯機関車なのです.無論最近流行のDCCではありません.こおのHAPOは今でも供給を続けているように思われます.Webもしっかりしたものです.唯,蒸気は姿を消してしまい,内燃,電気,バテロコを出しているようです.品質は可成り改善されたものと思います.

Gmeinderも未だ健在のようですが,常に改良を繰り返しているようで,可成りの数のVersionが存在するものと思われます.

ところで走りですが,これまた凄い.どこかに当たっているのか,私が持っているここの機関車の全ては思い切り振って進みます.コンコン音を立てるのもここの特徴?といっても10年以上前のHAPOです.手塗りも何のその.蒸気はこれを含めて2台入手しましたが,ついぞその後,姿を見たことはありませんでした.今の日本の軽快な走りの機関車から見たら,噴飯物かも知れませんが,なかなか味のあるメーカだと思います.但し高いのはドイツの模型機関車のお約束です.

画像クリックで大きな画像がポップアップします。

HAPO-2.JPGHAPO-1.JPG

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【2011/04/26 03:40 】 | 模型 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
弊工房ロスト動輪の話
今日は工場長に初めて執筆頂きました。私もロスト動輪が大好きで、Oナローに屡々(尤も最近のは黒メッキ等してあって少し好みに合わなくなっています)採用されると迷わずに買ってしまい、ロスト部分輪心部分だけ無塗装にします。一般に実物とは異なるものになるのですが、模型らしくて完成した後、目を細めて見ています。その蘊蓄を工場長から。

幣工房の蒸気機関車の動輪の製作にあたりこだわった部分がいくつかあります。その内幾つか紹介しますと、先ず輪芯のブラスのロストワックスキャスト製の採用、次にクランクピン、さらにもう一つタイヤ絶縁であること(これは拘りというより構造上必須条件)となります。写真はポーター8トンの動輪製作に必要な構成部品で合計21点あります。写真右上にあるロスト輪芯は左右の直径が異なります。

これはタイヤ絶縁に必要な処置で、即ち絶縁側動輪はタイヤと輪芯との間に絶縁材を挿入する必要があり、その絶縁材の厚さ分だけ輪芯の直径をマイナスする必要があるからです。次にクランクピンですが、一般にロッド取り付けに際しては、ネジを使うか、ピンを圧入もしくは接着剤で固定する方法になるわけですが、M1マイナス段付きネジの入手が困難であること、また入手できたとしても頭が大きくなり過ぎてナローの小型蒸気には向かないこと、組立調整塗装などの際分解も必要なところから、圧入、接着を避ける必要もあり、結局一から設計製作したものです。

1枚目の写真左下がそのクランクピンで、頭にねじ込み用突き出しピンを設けて有り、ここをピンバイスで咥えてねじ込みます。(実際ロッド取り付け作業もマイナスネジをスクリュードライバーでネジ込むよりも余程楽に出来ます。)そして調整後この突き出しピンを切り落とします。

幣工房の蒸気用動輪は現在3種類φ7、φ6、φ5.2で全て同じ構造です。現在某機関車用φ4.7のスポーク動輪の開発を進めており、これはさらに凝ったものになりそうです。いずれかの機会に紹介させて頂きます。

・・・ということで、4.7φが楽しみです。尤も私としては、もっと小さなスポークのみならず、ボックス動輪が欲しいところであります。画像クリックで大きな画像がポップアップします。

wheel1.jpgWheel2.jpg

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【2011/04/20 00:31 】 | 模型 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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