弁フェチの私としては、今まで様々な弁装置を具備したモデルを探し求めてきました。HOナローでは、弁装置に拘りを見せているのは海外ではドイツと思います。印象に残るものとしては、Weinertというところの、外側スティブンスンほぼフルワーキングのCタンクでこれはキットを組みましたが、キャラメルモーター駆動で、色々長さの違うカシメピンが入っており、まさに地獄でした。唯、いざ出来てみるとうわ全部動くわ、と感動したものです。
後一つはメーカー不肖のフロイデンシュタインというワークスのやや可愛さに欠けるBタンクです。何故か知りませんが、お前買わないかとの手紙がドイツから来て、値が随分はりましたが、貯金をはたいて買ってしまいました。上周りのベロベロのエッチング板とは裏腹に、やたら下回りがこってあり、Faulhaberモーターに加えて、おおきなフライホイール(キャブが不格好なほど大きいので入れることが出来たのでしょう。)これはアラン式が若干簡略化していたものの、ほぼ再現しているのではないかと思われます。フライホイール効果で、スイッチを切っても暫くゆっくり惰行して止まるのが何とも言えません。しかし実物はこんな動きをしたのか一寸分かりかねるところもあります。
さて、注目するコッペル弁ですが、これはWebの方に少し触れています。私の知る範囲では1つのみ、市販されていたと思います。Herr Burmester がオーナーのMFBというところから出ていました。ここのDeutzの内燃機関車OMZは日本にも数台輸入されていますので、御存知の方も居るかも知れません。さてそのMFBはコッペル弁付きのコッペルのトラム機関車も数は少なかったと思いますが出していたのです。先ず値段を聞いてびっくり。じゃあキットにしてくれると送って貰ったのはいいのですが、屋根を同じ曲率で曲げて重ねて接着しろとか書いてあるので、屋根曲げ大嫌いの私としては、少々萎えてしまい、やっぱり完成譲って頂けますがと書簡を認めた訳であります。銀行に走ったことは論を待ちません。
これも何故かフライホイールが入っていました。好きですね。ドイツのメーカーは。さて早速動かして見ると何やらリンクが動いているので当時、嬉しくて仕方なかったことを覚えています。今日、久しぶりに動かしてみましたが、滑り弁が固定されており、全てエッチング板で処理されています。米つきバッタ等後細かいところも省略されていました。でも動かしていて楽しい。そんなモデルを弊工房も目指したいと思います。
このBurmesterさんですが、スケールスピードを売りとした内燃機関車やパワーユニットを発売していました。上記のコッペルはHO9ですが、HOn2、HO-6.5を中止として製作販売していました。何故かHOn2(7mm)の線路を貰ったりしていましたが、内装付き、弁装置付きのヘンシェルのHOn2/NO-6.5のMONTAという愛称のBタンクを出す旨アナウンスされました。完成10数万でしたので、うわぁ金貯めないとあかんと思っていたところ、急にMFBそのものが無くなったとドイツの友人から知らせが届きました。
ドイツのフォーラムでもMFBはどうなったという質問が寄せられており、私も心当たりの人に当たったのですが、生産を全部止めたらしいということだけでした。風の便りにレイアウト関係のサプライヤーに変わったということを聞いたこともありますが、真偽のほどは分かりません。MONTAも実際、発売されなかっただろうということです。返す返すも惜しいです。反面、貯金を下ろさなくて済んだという安堵感もありますが、走っているのを是非見たかったですね。2005~2006年にMFBは全ての製品の生産を中止したようです。一時は北欧のナローをOEM生産したり盛業でしたが、まさに生々流転の感がします。
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