
いよいよコッペル、ポーター、オマケ機関車のHohenzollernも完成が本webにUpload出来るまでに煮詰まってきました。連休明けまでに頑張らないと。
超小型機関車に目ばかり向いていますが、元来、工場長はアメリカの大型、連接(articulated)機関車のファンです。でもよくこんなの買えたな・・・とぼそぼそつぶやく私。
営業部長に贈呈する乗工社のシェイを物置の段ボール箱から引っ張り出した時、丁度良い機会、近頃作るのは年相応にあらずそれに反比例してチマチマした軽便蒸気群ばかり、たまにはスタンダードゲージもよかろう久し振りに走らせて見ようと、ついでに取り出したのが昔々集めたマレー群、古き良き時代世界中を席巻した?輸出用日本製ブラス蒸気機関車の一群であります。
現在手元に残してあるモデルは、実機は全て米国で森林鉄道用に作られたものを模型化したものであります。森林鉄道用蒸気機関車といえば、ギヤードロコを直ぐ思い浮かべますが、ここに紹介するのはその一部ですが、機種は全てボールドウイン製複式のロギングマレー、写真の3重連, 左からLittle River 2-4-4-2(城南―GEM MODEL向け 製造年1982 2-4-4-2という軸配置、旧式スライド弁の小型マレーと云う所がお気に入り)、SIERAの#38 2-6-6-2(ユナイテッドーPACIFIC FAST MAIL向け 製造年1960年代後半、これ少しノイジーですがGood Runnerです。)、Weyerhaeuser #201 2-8-8-2 (東宝―NORTH WEST SHORT LINE 向け 製造年1969年 これは森林鉄道用にもかかわらず2-8-8-2の軸配置の巨大さとテンダーのドックハウスがお気に入りです。

ドックハウスといえばRayonier #38 2-6-6-2もあり、カンタイプスパークアレスタ装備でこれも大好き!)と、全て軸配置が異なるモデルを並べてみました。当時静岡在住の私にとって簡単に入手する事叶わず、大半は後年になって仕事で米国出張の折現地模型店を探し求めて買い求めたものか逆輸入したものですが、特定モデルの入手には困難を伴いました。しかし改めて眺めて見ると時代を感じます。城南のLittle Riverはさすがにカンモーター搭載ですが、他の2両はピットマン製棒モーター搭載、最近のモデルにはお約束のキャブインテリアなどはありません。
又当時ブレーキシューの取り付けられたモデルは希少であったことも覚えています。機関車のディテールはそれなりに作り込まれているのに、何故ブレーキシューが付いていないのかといつも不満で、それが今になって極小軽便蒸気を作る際、キャブインテリア搭載、ブレーキシュー装備という、いわばそれがトラウマ?となって表れているようです。又これらのモデルはワルシャート式弁装置ですが、滑り弁装備で実際に動くのはLittle Riverのみそれ以外は全て省略されています。(但し城南以前に作られた1960年代のアカネ製2-4-4-2の滑り弁はそれらしきものがコンビネーションレバー上に取り付けられてはいるものの弁室に挿入されておらずブラブラで有って無きに等しい)これも時代でしょうか。
現在、次のプロジェクトに向けて様々な弁装置を装備した蒸気機関車の設計を少しずつ始めているのですが、困った事に営業部長は弁フェチで、滑り弁はすべからくどんな蒸気でも稼働させるべしとのご託宣です。滑り弁を動かすということはフルワーキングさせることと同義で、モノによっては模型と云えど、逆転リンクまで可動させる必要が出てきます。コッペル弁から始まって(これは既にクリア)、ワルシャート式、アラン式、バガリー式と次々に難題が襲い掛かってきます。昨日もバガリー式の加減リンクの偏芯モーションの処理を考えていて頭が痛くなり、少し息抜きにと大型機?に手を出して見たわけです。


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