庵原コッペル,ポーター,ホーヘンツォレルンとも産みの苦しさで後一歩のところまで来ています.余り焦っても仕方がないので,少しドイツの面白機関車模型のことでも書きつづってみたいと思います.
今や幻のエガーバーンもオークションや,NG様で簡単に入手出来る時代になりましたが,私がエガーの特に2号機を探し求めていた30年~40年前は,今のようにネットも無かったことから,アメリカの鉄道模型雑誌を買い求めて広告で必死に探したものでした.
ヨーロッパもRailway modeller等をどこからか探してきて,手当たり次第に照会の手紙を出したものです.あるぞ,と書かれて必死に送金したら,ミニトリックスのT3が届く等半ば諦めていましたが,2号機は結局日本のコレクターの方から買いました.とてつもなく高価でした.その後,少ししてお前の探しているのはこれか?と同じものを貰ったのですから皮肉なものです.
今もロストに替えてエガーバーンが10万程度で再発されているような話を聞いたことがありますが,流石に今は無理をして買う気にもなりません.
ここで非常に面白いメーカーHAPOという会社があります.とにかく訳の分からないメーカーです.結構立派なカタログを昔は出していて,エガーの1号機Gmender他色々出していたのですが,ドイツの友人に聞いてみると一向に埒があきませんでした.その友人は献身的に色々と当たってくて幾つかは入手することが出来ました.どうも最初はエガーテイストを出したかったのか,2号機を大いに意識したと思われるHOeの模型をほんの一時出しました.キャブはエッチング板、その他はドイツお得意のダイキャストのように思われます。モーターは今や日本では居場所をなくしたキャラメルモータのようです。
これもそのドイツの友人が知らせてくれたからです.懇意にさせて頂いていた,鉄道ファン名誉編集長の宮田さんも是非欲しいと2つオーダーしたのが写真の機関車です.何と無く似ています.プロトタイプは無論,あったのか無かったのか分かりません.Dampflok(蒸気機関車)とだけありました.暫くすると例のトラムを出し始めました.何とこれが,ライト点灯機関車なのです.無論最近流行のDCCではありません.こおのHAPOは今でも供給を続けているように思われます.Webもしっかりしたものです.唯,蒸気は姿を消してしまい,内燃,電気,バテロコを出しているようです.品質は可成り改善されたものと思います.
Gmeinderも未だ健在のようですが,常に改良を繰り返しているようで,可成りの数のVersionが存在するものと思われます.
ところで走りですが,これまた凄い.どこかに当たっているのか,私が持っているここの機関車の全ては思い切り振って進みます.コンコン音を立てるのもここの特徴?といっても10年以上前のHAPOです.手塗りも何のその.蒸気はこれを含めて2台入手しましたが,ついぞその後,姿を見たことはありませんでした.今の日本の軽快な走りの機関車から見たら,噴飯物かも知れませんが,なかなか味のあるメーカだと思います.但し高いのはドイツの模型機関車のお約束です.
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