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【2025/09/14 22:27 】 |
番外編 ボールドウイン ロギングマレー


M1.jpg

いよいよコッペル、ポーター、オマケ機関車のHohenzollernも完成が本webにUpload出来るまでに煮詰まってきました。連休明けまでに頑張らないと。

超小型機関車に目ばかり向いていますが、元来、工場長はアメリカの大型、連接(articulated)機関車のファンです。でもよくこんなの買えたな・・・とぼそぼそつぶやく私。

営業部長に贈呈する乗工社のシェイを物置の段ボール箱から引っ張り出した時、丁度良い機会、近頃作るのは年相応にあらずそれに反比例してチマチマした軽便蒸気群ばかり、たまにはスタンダードゲージもよかろう久し振りに走らせて見ようと、ついでに取り出したのが昔々集めたマレー群、古き良き時代世界中を席巻した?輸出用日本製ブラス蒸気機関車の一群であります。

現在手元に残してあるモデルは、実機は全て米国で森林鉄道用に作られたものを模型化したものであります。森林鉄道用蒸気機関車といえば、ギヤードロコを直ぐ思い浮かべますが、ここに紹介するのはその一部ですが、機種は全てボールドウイン製複式のロギングマレー、写真の3重連, 左からLittle River 2-4-4-2(城南―GEM MODEL向け 製造年1982 2-4-4-2という軸配置、旧式スライド弁の小型マレーと云う所がお気に入り)、SIERAの#38 2-6-6-2(ユナイテッドーPACIFIC FAST MAIL向け 製造年1960年代後半、これ少しノイジーですがGood Runnerです。)、Weyerhaeuser #201 2-8-8-2 (東宝―NORTH WEST SHORT LINE 向け 製造年1969年 これは森林鉄道用にもかかわらず2-8-8-2の軸配置の巨大さとテンダーのドックハウスがお気に入りです。

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ドックハウスといえばRayonier #38 2-6-6-2もあり、カンタイプスパークアレスタ装備でこれも大好き!)と、全て軸配置が異なるモデルを並べてみました。当時静岡在住の私にとって簡単に入手する事叶わず、大半は後年になって仕事で米国出張の折現地模型店を探し求めて買い求めたものか逆輸入したものですが、特定モデルの入手には困難を伴いました。しかし改めて眺めて見ると時代を感じます。城南のLittle Riverはさすがにカンモーター搭載ですが、他の2両はピットマン製棒モーター搭載、最近のモデルにはお約束のキャブインテリアなどはありません。

又当時ブレーキシューの取り付けられたモデルは希少であったことも覚えています。機関車のディテールはそれなりに作り込まれているのに、何故ブレーキシューが付いていないのかといつも不満で、それが今になって極小軽便蒸気を作る際、キャブインテリア搭載、ブレーキシュー装備という、いわばそれがトラウマ?となって表れているようです。又これらのモデルはワルシャート式弁装置ですが、滑り弁装備で実際に動くのはLittle Riverのみそれ以外は全て省略されています。(但し城南以前に作られた1960年代のアカネ製2-4-4-2の滑り弁はそれらしきものがコンビネーションレバー上に取り付けられてはいるものの弁室に挿入されておらずブラブラで有って無きに等しい)これも時代でしょうか。

現在、次のプロジェクトに向けて様々な弁装置を装備した蒸気機関車の設計を少しずつ始めているのですが、困った事に営業部長は弁フェチで、滑り弁はすべからくどんな蒸気でも稼働させるべしとのご託宣です。滑り弁を動かすということはフルワーキングさせることと同義で、モノによっては模型と云えど、逆転リンクまで可動させる必要が出てきます。コッペル弁から始まって(これは既にクリア)、ワルシャート式、アラン式、バガリー式と次々に難題が襲い掛かってきます。昨日もバガリー式の加減リンクの偏芯モーションの処理を考えていて頭が痛くなり、少し息抜きにと大型機?に手を出して見たわけです。

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【2011/05/01 02:53 】 | 模型 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
エガー2号機モドキ-愛すべきHAPO
庵原コッペル,ポーター,ホーヘンツォレルンとも産みの苦しさで後一歩のところまで来ています.余り焦っても仕方がないので,少しドイツの面白機関車模型のことでも書きつづってみたいと思います.

今や幻のエガーバーンもオークションや,NG様で簡単に入手出来る時代になりましたが,私がエガーの特に2号機を探し求めていた30年~40年前は,今のようにネットも無かったことから,アメリカの鉄道模型雑誌を買い求めて広告で必死に探したものでした.

ヨーロッパもRailway modeller等をどこからか探してきて,手当たり次第に照会の手紙を出したものです.あるぞ,と書かれて必死に送金したら,ミニトリックスのT3が届く等半ば諦めていましたが,2号機は結局日本のコレクターの方から買いました.とてつもなく高価でした.その後,少ししてお前の探しているのはこれか?と同じものを貰ったのですから皮肉なものです.

今もロストに替えてエガーバーンが10万程度で再発されているような話を聞いたことがありますが,流石に今は無理をして買う気にもなりません.

ここで非常に面白いメーカーHAPOという会社があります.とにかく訳の分からないメーカーです.結構立派なカタログを昔は出していて,エガーの1号機Gmender他色々出していたのですが,ドイツの友人に聞いてみると一向に埒があきませんでした.その友人は献身的に色々と当たってくて幾つかは入手することが出来ました.どうも最初はエガーテイストを出したかったのか,2号機を大いに意識したと思われるHOeの模型をほんの一時出しました.キャブはエッチング板、その他はドイツお得意のダイキャストのように思われます。モーターは今や日本では居場所をなくしたキャラメルモータのようです。

これもそのドイツの友人が知らせてくれたからです.懇意にさせて頂いていた,鉄道ファン名誉編集長の宮田さんも是非欲しいと2つオーダーしたのが写真の機関車です.何と無く似ています.プロトタイプは無論,あったのか無かったのか分かりません.Dampflok(蒸気機関車)とだけありました.暫くすると例のトラムを出し始めました.何とこれが,ライト点灯機関車なのです.無論最近流行のDCCではありません.こおのHAPOは今でも供給を続けているように思われます.Webもしっかりしたものです.唯,蒸気は姿を消してしまい,内燃,電気,バテロコを出しているようです.品質は可成り改善されたものと思います.

Gmeinderも未だ健在のようですが,常に改良を繰り返しているようで,可成りの数のVersionが存在するものと思われます.

ところで走りですが,これまた凄い.どこかに当たっているのか,私が持っているここの機関車の全ては思い切り振って進みます.コンコン音を立てるのもここの特徴?といっても10年以上前のHAPOです.手塗りも何のその.蒸気はこれを含めて2台入手しましたが,ついぞその後,姿を見たことはありませんでした.今の日本の軽快な走りの機関車から見たら,噴飯物かも知れませんが,なかなか味のあるメーカだと思います.但し高いのはドイツの模型機関車のお約束です.

画像クリックで大きな画像がポップアップします。

HAPO-2.JPGHAPO-1.JPG

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【2011/04/26 03:40 】 | 模型 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
弊工房ロスト動輪の話
今日は工場長に初めて執筆頂きました。私もロスト動輪が大好きで、Oナローに屡々(尤も最近のは黒メッキ等してあって少し好みに合わなくなっています)採用されると迷わずに買ってしまい、ロスト部分輪心部分だけ無塗装にします。一般に実物とは異なるものになるのですが、模型らしくて完成した後、目を細めて見ています。その蘊蓄を工場長から。

幣工房の蒸気機関車の動輪の製作にあたりこだわった部分がいくつかあります。その内幾つか紹介しますと、先ず輪芯のブラスのロストワックスキャスト製の採用、次にクランクピン、さらにもう一つタイヤ絶縁であること(これは拘りというより構造上必須条件)となります。写真はポーター8トンの動輪製作に必要な構成部品で合計21点あります。写真右上にあるロスト輪芯は左右の直径が異なります。

これはタイヤ絶縁に必要な処置で、即ち絶縁側動輪はタイヤと輪芯との間に絶縁材を挿入する必要があり、その絶縁材の厚さ分だけ輪芯の直径をマイナスする必要があるからです。次にクランクピンですが、一般にロッド取り付けに際しては、ネジを使うか、ピンを圧入もしくは接着剤で固定する方法になるわけですが、M1マイナス段付きネジの入手が困難であること、また入手できたとしても頭が大きくなり過ぎてナローの小型蒸気には向かないこと、組立調整塗装などの際分解も必要なところから、圧入、接着を避ける必要もあり、結局一から設計製作したものです。

1枚目の写真左下がそのクランクピンで、頭にねじ込み用突き出しピンを設けて有り、ここをピンバイスで咥えてねじ込みます。(実際ロッド取り付け作業もマイナスネジをスクリュードライバーでネジ込むよりも余程楽に出来ます。)そして調整後この突き出しピンを切り落とします。

幣工房の蒸気用動輪は現在3種類φ7、φ6、φ5.2で全て同じ構造です。現在某機関車用φ4.7のスポーク動輪の開発を進めており、これはさらに凝ったものになりそうです。いずれかの機会に紹介させて頂きます。

・・・ということで、4.7φが楽しみです。尤も私としては、もっと小さなスポークのみならず、ボックス動輪が欲しいところであります。画像クリックで大きな画像がポップアップします。

wheel1.jpgWheel2.jpg

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【2011/04/20 00:31 】 | 模型 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
究極のスクラッチ小型HOナロー弁装置

現在まではコッペル弁の開発にかかり切りで,今後も別のタイプのコッペル弁を開発予定です.一番困難な滑弁中折れタイプの目処が十分に立ちましたので,継続して新しいタイプのコッペル弁も開発できると思っています.

ナローでも国鉄でみられたワルシャート式弁は欠かせて通れません.既に動画で上げてますように既成のシャシを使ったワルシャートはTYM氏とああでもないこうでもないと開発に成功し,後は量産体制にはいるだけです (動画はここをクリック) が,今日は工芸品とももよべるようなワルシャートをお目にかけます.

これが作られたのはおよそ20年以上前.第1回軽便祭のこの作者H氏は出品されています.今では貴重なエバーグリーンシリーズのコッペル,雨宮が普通に手に入った時代のものです.この機関車は東京の有名な模型店を訪問したときに見たのですが,我が目を疑いました.まだまだ旧乗行社でも弁装置がダミーであった時代の作品です.ボディは自由形で,コッペルと雨宮キットからさらにそれを改造して作ったものと思われます.煙突をストレートにすると菊池の機関車に一寸似てくるのでしょうか.作者が書いてあったのでその名前から電話番号が分からないか取りあえず,番号案内で電話番号を聞いて取りあえず合って頂くことにしました.弁装置作成のため,図面を起こしたとのことです.ロッド,リンク類は全て基本1mm洋白板からの削り出しです.コンビレバー,リンクも真に上手く処理されています.無論,プレーン車輪は手で抜いて,狂いがありません.今でもその美しさは一切失われません.マイナスのM1.4ネジも製作時代を物語っています。まさにクラフツマンシップの最高峰だと思います.アラン式も作ったとのことで、今になって見せて頂いておけば良かったと思っています。

H氏にお会いして同じようなものを今後の研究用に作って頂くことは可能ですかと思い切って切り出してみたところ,ああ,差し上げます.その代わり大事にして下さいとのことで,今,手許にしっかりと保存しています.でもこれ阪神大震災でケースから一度落ちています.流石にその日は鉄道の復旧がはやく、職場に出勤できたのですが,茫然自失で休暇にしました。職場には家屋が、全半壊した人もおり、とても云えませんでしたが、ショーケースの前でずっと立ちすくんでいたと今でも子供に言われます。フラットプライヤ,黒染め液,カーボンの粉,若干のラッカーで何とか復旧に2日かかりました.下回りが傷つかなかったのは幸いでした。本当に実物さながらの重厚な走りで,今でも定期的に走らせています.

H氏には暫くは定期的に挨拶状をお出ししていましたが,何時の頃からか住所に居ないと戻ってくるようになり,現在連絡が取れません.H氏との別れ際に「これ以上,こると神への冒涜でしょう」とふと言われました.普通なら,この人,阿呆?と思ってしまうのですが,深く頷いたのであります.工場長にこれを見せて興奮しない訳はありません.ワルシャートプロジェクトは動き始めました.まあいつになるのやら分かりません。これにはまけるでしょうが,ボロ負けではない重厚なワルシャート機構を持った小型機関車を開発したいものです.画像クリックで大きな写真がポップアップします。

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【2011/04/17 03:06 】 | 模型 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
ドイツHOeモデルのコッペル弁
弁フェチの私としては、今まで様々な弁装置を具備したモデルを探し求めてきました。HOナローでは、弁装置に拘りを見せているのは海外ではドイツと思います。印象に残るものとしては、Weinertというところの、外側スティブンスンほぼフルワーキングのCタンクでこれはキットを組みましたが、キャラメルモーター駆動で、色々長さの違うカシメピンが入っており、まさに地獄でした。唯、いざ出来てみるとうわ全部動くわ、と感動したものです。

後一つはメーカー不肖のフロイデンシュタインというワークスのやや可愛さに欠けるBタンクです。何故か知りませんが、お前買わないかとの手紙がドイツから来て、値が随分はりましたが、貯金をはたいて買ってしまいました。上周りのベロベロのエッチング板とは裏腹に、やたら下回りがこってあり、Faulhaberモーターに加えて、おおきなフライホイール(キャブが不格好なほど大きいので入れることが出来たのでしょう。)これはアラン式が若干簡略化していたものの、ほぼ再現しているのではないかと思われます。フライホイール効果で、スイッチを切っても暫くゆっくり惰行して止まるのが何とも言えません。しかし実物はこんな動きをしたのか一寸分かりかねるところもあります。

さて、注目するコッペル弁ですが、これはWebの方に少し触れています。私の知る範囲では1つのみ、市販されていたと思います。Herr Burmester がオーナーのMFBというところから出ていました。ここのDeutzの内燃機関車OMZは日本にも数台輸入されていますので、御存知の方も居るかも知れません。さてそのMFBはコッペル弁付きのコッペルのトラム機関車も数は少なかったと思いますが出していたのです。先ず値段を聞いてびっくり。じゃあキットにしてくれると送って貰ったのはいいのですが、屋根を同じ曲率で曲げて重ねて接着しろとか書いてあるので、屋根曲げ大嫌いの私としては、少々萎えてしまい、やっぱり完成譲って頂けますがと書簡を認めた訳であります。銀行に走ったことは論を待ちません。

これも何故かフライホイールが入っていました。好きですね。ドイツのメーカーは。さて早速動かして見ると何やらリンクが動いているので当時、嬉しくて仕方なかったことを覚えています。今日、久しぶりに動かしてみましたが、滑り弁が固定されており、全てエッチング板で処理されています。米つきバッタ等後細かいところも省略されていました。でも動かしていて楽しい。そんなモデルを弊工房も目指したいと思います。

このBurmesterさんですが、スケールスピードを売りとした内燃機関車やパワーユニットを発売していました。上記のコッペルはHO9ですが、HOn2、HO-6.5を中止として製作販売していました。何故かHOn2(7mm)の線路を貰ったりしていましたが、内装付き、弁装置付きのヘンシェルのHOn2/NO-6.5のMONTAという愛称のBタンクを出す旨アナウンスされました。完成10数万でしたので、うわぁ金貯めないとあかんと思っていたところ、急にMFBそのものが無くなったとドイツの友人から知らせが届きました。

ドイツのフォーラムでもMFBはどうなったという質問が寄せられており、私も心当たりの人に当たったのですが、生産を全部止めたらしいということだけでした。風の便りにレイアウト関係のサプライヤーに変わったということを聞いたこともありますが、真偽のほどは分かりません。MONTAも実際、発売されなかっただろうということです。返す返すも惜しいです。反面、貯金を下ろさなくて済んだという安堵感もありますが、走っているのを是非見たかったですね。2005~2006年にMFBは全ての製品の生産を中止したようです。一時は北欧のナローをOEM生産したり盛業でしたが、まさに生々流転の感がします。

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【2011/04/13 04:43 】 | 模型 | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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