この11月の新製品について少し追加で説明させて頂きます。先ず、加藤2.5トンですが、これは昔、さる林鉄専門のmanufacturerから出ていたモノです。前から私も作りたいと思っていたのですが、佳作が模型化されたので、何を今更と思って早々に構想を打ち切ったのですが、エンジンが加藤5トンのいすゞのカット版のDA-75が使われていたと言うこともあり、寧ろ、I氏の書籍の図面のよりボンネットの位置の高い方が寸詰まり感も特別で、矢張り、図面のように作ってみたいと発心しました。
WB=8mmという小ささで、手持ちのギヤでは構成が難しいので、初めての試みとして、0.3mm洋白E板でアイドラギヤを作ってみました。唯、0.3mm厚の歯車と言うこともあり、結構調整が大変なので、公式には1軸駆動とアナウンスしていますが、少し調整を頑張れば、全軸駆動とすることが出来ます。ウォーム2個を使ったシャシはWBを自由に設定できますが、モーターに無理がかかるうえに、ネックは高価なM0,2ウォームが2個要るということで、あっさりモーター縦置きにしました。お陰で、エンジンが入り、精密感が出ました。前の2.5トンはふんだんにロストを使っていました、本キットではエンジン、砂撒きのみとしました。E板を組み立てたとき、鋳造でディテールを鈍らせることはないし、少数しか作れないのにロストは手がかかりすぎと思ったからです。
又、6φシリンダモーターを標準として設計しましたが、縦置きブラケットの組み立てが少しやっかいなことや、より安定性を得るためにFF-10WAも使えるようにしてあります。少しシャシそのものが腰高になってしまいましたが、御愛嬌です。どんな感じの部品配列か又、元気があれば発売まで図を書きましょう。
士別加藤は何の困難もなく組めると思います。E板のパターンも出来るだけこりました。インテリア付きですが、これを使う場合は、キットのシャシではモーターが出てしまいますので、Portramの動力台車仕様になります。インテリアを固定せずにバリエーションを楽しんで頂いても良いのかも知りません。
両機ともプライマ処理も終わり塗装しますが、2週間程度頂きます。慢性病だとなかなか安定して仕上げることも出来ません。
[8回]
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