蒸気の完成見本が出来ました.とはいうものの,ロスト発注やPU101の改造キットのさらに改造部品が必要なこと(E板ロッドと特殊カシメピン)と後1つ外観に影響を及ぼす部品を皆様に部品の組み合わせで作って頂くのか,一体ロストにするのか等で公開の踏ん切りが付きません.そんな勿体ぶる程,大したものではないと分かるのですが,過去のトラウマです.実際,BagnallのWingタンクはオーダーを頂きながら,未だそのままです.これも完全に作り替えましたが,矢張り工場の部品供給が止まったままです.加えて,Planetさんのモデルも未発送です.一寸性格上自分で嫌になっています.もう少し時間を下さい.前回2種蒸気を頒布させて頂きましたが,iModelsのようにE板だけではなく,前回同様精密ロストが結構多数あります.ボディキットと言いながら,モーター,カシメピン等も付きます.ケースも合ったものを探していますが,なかなか探せません.
出来はPU101にシャシを変えたことでプロポーションが見違えるほど佳くなりました.サイドロッド付きの工作もしていますので,走らせても昔のPU101機関車とは違う感じで結構気に入っています.弁装置も付けたかったのですが,これは又の機会にします.(但しE板には部品は付けてあります.カシメピンは特殊なだけに非常に高価となり希望者様に別売りの予定です.)アメリカ→ドイツと来て,日本の小形狭軌機関車です.犬の顔を思い出すような可愛い機関車です.窓を可変にしたギミックも気に入っています.
ふと想ったのですが,結構日本の狭軌機関車は好き嫌いが分かれてしまいますね.実物の評価なんかも異なってきます.私が本がばらけてしまう程,見た(読んだ?)のは臼井さんと金田さんの本です.臼井さんとはお話させて頂くことすら適いませんでしたが,金田さんとはイギリス蒸気,特にケルト語の発音の仕方等を御相談頂いて懇意にさせて頂き,ある時,日本の町工場の機関車もどうか纏めて頂いて流布をと御願いしたのですが,他の方でもっと詳しい人が居ますので,とやんわり断られてしまいました.しかしながら,「国鉄軽便線の機関車」は貴重かつ非常に興味深い本で,何度も見てはこれは模型で欲しいとため息をついてきました.でもよくよく見ると,「日本の町工場の怪しげな機関車・・・」等の記述も見られ,余りお好きではなかったのだろうか,今にして,やっぱ駄目ですかねとお伺いしたい気持ちです.
臼井さんの方は,例の桜田の凄い機関車にも日本の職人魂を評価されています.私も怪しげかも知れませんが,細かいところは分からないけど,何とか同じようなものを作ってみようという精神は好きです.どこかの国のパクリとは全く性質が違います.
因みに今回の機関車は臼井さんは☆☆☆☆くらいの評価に想われますが,金田さんは☆☆くらい?で金田さんからは一寸頂けない旨の評価がなされているようです.まあ今はこんな機関車を作りましたくらいで線図に変換したもので御勘弁下さい.
しかしイミテーションが作られてさらにそれのイミテーションと,まだまだ色々,それこそ怪しげな機関車があったのでしょうね.そんな機関車に夢をはせています.無論,W社が模型化された,ブランド機関車にはあってはならない形の雨宮や越中島の「へっつい」は「えらい長くて大きいやんけ」と説明書に断ってあるのに頷きながら全バリエーションを作りました.
iModelsの量産も少し遅らせました。済みません。
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