E板を焦って2機種(バリエーションキットなので,実はもっと)試作をしたのは良いのですが,出来てきて組み立てると裏表のサイドを逆に彫っていたり,変なところで部品が切れてしまうし,部品そのものを忘れているしで,この数週間藻掻きっぱなしでした.大谷加藤の続編として考えているiKato2-加藤3トン低屋根/立山の加藤も大体修正も完了し,iKato3と命名する予定の加藤君3トンも完成評価モデルも出来上がりました.原図で失敗したところを糸鋸で切ったり貼ったりで,スクラッチやんけと思って作っていました.
実はこのiKato3は長年作りたかったものです.既に同形の優秀なモデルがリリースされており,E板のみで何ほどのことが出来ると随分迷いました.でもやっぱり2フィーターとしては,9mm化の制約の受けないモノがどんなものか作ってみたいという願望もありました.20年程度前にI氏にもトヨタ台枠の加藤をE板で作ってみたらと勧められていたことでありますし.
まあざっとこんな形になりました.片方のベアリング(ジャーナル)は仮止めです.iKato2の原型バージョンよりは大降りですが,矢張り5トンに比べれば格段に小さい,そんな加藤を再現できたのではと思っています.何度か失敗を繰り返し,エッチングでもロストを使わなくとも十分に精密なモデルが出来るという自信を得ました.
プロトタイプは1つは大学闘争で焼き討ちにされ,現存しませんが写真が残っています.後ろ姿が特徴的です.(これは間に合わせです.写真を見ると格子が入っていたようです)後1つは,綺麗な形で静態保存されています.何れも昔から有名であったものです.この2機種のどちからを作って頂けるように,E板に部品を効率よく配置しました.失敗を見越して,私はE板を2枚買っておくことが多いので,そのような方のために無駄の起こらないようにしました.押し売りではないのですが,是非お買い求め頂いて,それを元手としてiModelsとして多くの超小形内燃機関車を作っていきたいと思っています.やはり産業用のE板は高いです.画像の作例はフード開放バージョンを作ったものです.(キットデフォルトはフード全閉)エンジンはこれからですが、これについてのお話は次に。

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