静岡殿には御来京願いましたが,御注文頂いた庵原コッペル最終頒布ロットのキャスト員数確認を行いました.出荷分が出来れば,予約も締めさせて頂きます.この仕様はこれで終わりです.併せて,既に出来ている数種類のE板に必要なキャストの為の原型と実施工程の確認を行いました.
今まで幾度と無くCタンクの画像は掲載させて頂きましたが,何れも気まぐれな試作であったりした訳ですが,これがFSKS-5 コッペルウェルCタンク(仁鮒[ジンフ]→早口S-15)のシャシです.庵原は何も考えず時間と金をかけられるだけかけましたが,Cタンクの方は,0.4mmのE板ベースの主台枠です.新しいE板屋さんに御願いしたモノですが,なかなか綺麗に見えます.実際は4.7mm直径の動輪を新調したいところですが,又,値段が高騰するのを抑えて,5mm動輪としています.唯,庵原より小さく感じるのが面白いですね.これも実際見て頂いた方が良いと思いますが,非常に小さいです.
一つの福音として,実はこれ,こんなに小さいのにロッド駆動なのです.今まで幾多のヨーロッパのロッド駆動の機関車キットを組んできましたが,一寸今まで無かったものです.未調整なのに第3動輪のギヤを手で回しても抵抗無く全輪実に軽く回ります.静岡殿は精度の勝利だと喜んでいますが,まあ,最初のExcelsiorから隔世の感があります.ポーターも量産版はロッドを調整してお客様にお出ししましたが,ぐんと小さくなってそれに負けないスムーズさです.中間動輪用のロッドピン用の穴を開けて動輪に固定することには反対しましたが,これも杞憂に終わりそうです.
高価なヘリカルギヤが4個もセーブ出来る上に,工作のステップも減ります.庵原は19Zがない,16Zが足りないと大変でしたが,それが軽減されます.さらに小さな機関車を作れる可能性が出てきます.課題は弁装置を組み込んだときの影響です.モーターは,さるところで見つけた,マイクロギヤヘッドモーターを使います.成功すれば庵原よりゆっくり動いてくれるはずです.無論,その分,トルクは上がって,数倍になっています.私は購入して直ぐに工場に送りましたが、超小型とは侮りがたいモーターでした。
コッペルの小ぎれいな極小Cタンクが出来そうです.4mm洋白ですので,キャブは突き合わせにしました.これと同時に今月末,全く未発表の蒸気機関車と2つを組みます.組み終わった頃に,S-4とこれも未発表の蒸気2台をE板に出せそうです.S-4は静岡殿と最後の打ち合わせを行って大体設計仕様を決めてしまいました.S-4原図ほぼ完成,削りだしの3D図もほぼ確定。後1台のシャシ設計を残すのみになっています.


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