-Bagnall 2-4-0T Polar Bear-簡易動力化のヒント
これは実はやっかいなシャシです.元々走らせるために作られていません.別のモーターが搭載されていたのですが,K氏のところで,あえなく交換,ギヤも細かいモノに換装されました.実は一度,動力化に挑戦して失敗.(確かいい加減な集電をしてショート)まあ根性無しとしては,そこでK氏にこんなのあるのですが,動力化出来ますかと早々と御願いした訳であります.綺麗なモーターマウントを付けて頂き,電極から印加するとロッド駆動でしっかり走りました.唯,いい加減な作りだったのか,後は自身でやってみて下さいということになりました.
片方はジュラコンで白で動力化を前提としてものでは無いことは明らかです.先ず,考えたのは導電塗料の塗布ですが,もう5年前ですか・・・ハンズに行って製品の詳細を見ると,先ず抵抗が大きく使えないように思われました.無論,大きなノズルでべちゃべちゃになって仕舞いそうです.エアブラシで吹き付けるのも少しの量でこの値段ではなぁと空しく売り場を後にした訳です.今回,満を持して試みたのが,飛行機模型用のアルミ箔のジュラコン車輪への巻き付け.まあそこそこ綺麗に巻き付けれましたので,これで走るぞい,ウェーハッハハと一昨日は悦に入って居たわけです.パクソリン板(プリント基盤で表面にリン青銅等を片面に貼ったもの)は,丁度,ショーティか何かから調達して,予め用意してある0.7mm幅のリン青銅集電ブラシを付けて早速の試運転となった訳です.
うんとも寸とも.集電ブラシを可成り強めに押しつけるように調整しましたが,電気はモータ端子まで来てくれませんでした.綺麗に張り付いて居るように見えてもレールとは点接触している上に,抵抗の大きさもあったのでしょうか.電極に印加して回している内に予想通り剥がれ出すし,予想されたこととはいえ,肩を落としたのであります.火花を散らしても破れます.まあ少しでも動けば改良を重ねていけば良いという計画は直ぐに頓挫しました.そういや,昔,ディスプレー用ロスト車輪ですらしっかり動かない経験をしたことがありました.焦って,金箔が無いかを探索.あったけど高い高い.どうせする破れるだろうし.
結局,レールからの直接集電を選びました.今はダンパー機能を備えた集電装置もあるようですが,余りに目立つようです.塗装でステルス化も嫌だし.色々考えて,写真のような形状にしました.一寸,調整が要りましたが,走りましたね.5mm動輪でロッドドライブもバッチリです.最小3V少しでゆらゆらと動きます.少なくとも蒸気において,超スロー云々は機構上無理で、必要,欠くべからざる条件として蒸気で言うのは如何なものかとも思っています.多分,リンクも確認出来ないフルスロットルで運転していた時間が多いと思います.又,サイドタンクならともかく,超小型になるとウェイトを積む空間すら確保できないのですから.まあでも弁装置リンクの動きは楽しみたいモノですね.こうなるとギヤドライブが必要になってくるのでしょう.
煙突,ドームはモーターツールで研磨しましたが(大昔の拙記事にメタルの処理の仕方は書いてあります)2階に置いてあるのを探しに行くのも寒さと疾患で面倒くさく,決心まで1時間かかりました.後,久しぶりに低融点を使いました.いい加減にタップに差し込んだら,全然温度が上がらず,レギュレータを上げたわけですが,後にそれに気づいて差し直したら,温度急上昇.幸い,一発で決まって溶かすことはありませんでした.
今はリードフリーとかで,この毒物ビスマス入りの70度融点の半田は見ることが少なくなりました.余りニーズもないのでしょうが,粘性が大きく超小型のカシメピンの仮止めとかに使えます.NGさんのWebで見かけた感じがするのですが,海外では未だ入手出来るのでしょうか.
ああ,あと1つ.最後の実物写真を見て下さい.異常を感じられた方は相当の蒸気ファンです.大隅?の深川と同じで,煙室戸の開き方が左右逆なのです.ということで深川のベーカー式蒸気も何かを真似たのかも知れません.



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